[材料] 2人前
米……1合
イワシ ………… 2尾
中力粉 ………… 適量
ごま油 ………… 適量
粉山椒……お好みで
【タレ】
酒…………… 110cc
みりん ……… 110cc
醤油……………80cc
たまり正油……80cc
三温糖 ………… 72g


天然物が手に入りやすく、物価の優等生でもあるイワシを蒲焼きに。
旨み濃厚なタレと山椒の香りが、夏バテ気味の胃に響きます。
簡単なのに、ご馳走感、満載!
満足度の高い、鉄板メニューです。

1)イワシを手開きにする
頭を落とし、内臓を取り除きキレイに洗う。中骨の上を左右それぞれ指でなぞりながら開き、骨と身をはずす。
次は中骨の下。こちらも左右それぞれに指でなぞり骨と身をはずす。
中骨を引き抜いてはずす。
左右両側の腹骨を包丁ですくいとって取り除く。
背びれをとって、尻尾を落とし、半身に。これで下準備は終了。
2)中力粉にまぶしてフライパン
 で焼く

半身にしたイワシに中力粉(強力粉でもOK。薄力粉だとカラッとならないのでNG)をまぶし、ごま油をしいたフライパンへ。中火〜強火でしっかり焼く。
3)茶色く焦げるまでしっかり焼く
イワシから脂が出始めたらキッチンペーパーで脂を吸い取りながら表面が茶色く焦げるまでしっかり焼く。「タレがかかっているような色になるまで焼きましょう」 。
4)自家製のタレをしみ込ませる
両面にしっかり焦げ目がついたら、火を止めて、30秒ほど待つ。フライパンの温度が下がったら、自家製のタレ(タレの作り方は上記)をかけ入れて、しみ込ませる。
5)ごはんとイワシを器に盛り
 付け、粉山椒をそえて完成!
ごはんの上に、ウナギの蒲焼き風にイワシをのせて盛り付け終了。粉山椒をお好みでそえて完成!
タレの作り方
はじめに酒、みりんを煮切り、あたたかいうちに三温糖を入れて溶かし、醤油・たまり正油を合わせて完成。「このタレは造り置きしておけば、ブリの照り焼きや、ウナギの蒲焼きにも使えます。万能です」。

表面をしっかり焼いて“炭化”させましょう。

「蒲焼きや照り焼きは“タレを絡ませて焦がすもの”と思っている方が多いのですが、そのやり方だと美味しくなりません。魚から出てくる脂をキッチンペーパーなどで吸い取りながら、しっかり表面を焼いてキレイに“炭化”させ、そこにタレをしみ込ませるのが正解です。“タレをかけて、煮詰まっていくとどろっとしてまわりに絡まる”と思っている方も間違い。“しっかり炭化”が美味しさの秘訣です」。


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