実は泉質も抜群!
源泉掛け流しのお風呂で極楽気分。
さらに誌面では書いていませんが、実はあさばのお湯は敷地内から湧いているんです。
建前上、共同源泉ということになっているため、実際は集中管理後に給湯されているのか、それとも直接、井戸から湯船に注いでいるのかは教えてもらえませんでした。なので、引湯距離が短いから湯質がいいとか、そういう断定はできません。
いずれにしても、池に面した露天風呂は修善寺では一二を争う素晴らしい湯船ですし、男女別内風呂や家族風呂も小さいながらも清潔感に溢れ、本当に気持ちいい。
あの内容で3万円中盤からという料金なら、誰もが「うん、これならいい」と納得できるはずです(もちろん伊豆・箱根という特殊事情をかかえるエリアでの話ですが)。
『自遊人』08年5月号の「日本の宿グランプリ」では3年連続のグランプリ、07年1月号には覆面訪問記も掲載された名宿です。
これまで数々の覆面訪問を経験してきましたが、中でもあさばはとても印象深い宿でした。07年1月号の覆面取材についての後日談をここで公開しちゃいましょう。
ご存じの通り、あさばは人気投票で3年連続一位となったわけですが、私たち編集部は考えました。
「ふつうにあさばを紹介しても、な~んにもおもしろくないよね」と。
そこで、覆面取材を行うことにしたのですが、その一方で宿泊客は見ることのできない掃除風景の撮影だけはしたい。
ということであさばに「掃除風景の撮影をお願いしたいのですが」と取材のアポ入れをしてカメラマン1名が撮影に行ったわけです。
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男女交代制の露天風呂は敷地の奥にあり、能舞台は見えないが池に面している。塩素消毒をしていないお湯は肌触りが最高。
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深川の富岡八幡宮から移築した能舞台は、あさばのシンボル。客室やテラスから見渡せる。日が暮れてライトアップされた舞台は幻想的。
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