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Ecological, Creative, Organic.
We're designing lifestyles.

© 2016 Jiyujin

Toru Iwasa

いわさとおる

岩佐十良

クリエイティブ・ディレクター
編集者
株式会社自遊人 代表取締役

株式会社IMD 代表取締役

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真のSDGsとは?

デザインから始まって、雑誌編集、食品の企画製造、農業、宿泊施設……。 私たちは自ら「作る」「伝える」をテーマに、様々な「モノ」や「コト」、そして「トキ」を提供してきました。 学生時代に仲間と創業した会社の社歴はすでに30年を超しました。 そして雑誌メディアを中心に活動してきましたが、1996年頃から社会の大きな変化に気がつき、重要視していたのが「リアルメディア」です。 2002年にはリアルメディアとして食品販売をスタート、そして2014年には里山十帖をオープンさせました。

従来の事業とリアルメディアの何が異なるのかといえば、「どんな価値を生むのか」という単純な話で説明できます。 今まで、宿泊施設が地域に与えるインパクトは「客室数」の大小、すなわち「雇用」と「売上」の規模でした。 しかしリアルメディアとして重要なのは「発信力と独創性」、その先にある「ブランドの形成」の有無。 一軒の宿やレストランが「地域のセンターハブになり得る」こと、 そして「企業の価値を表現する場になりうる」ことは、もはや言うまでもありません。 その証拠に里山十帖開業後、日本には数多くの「ライフスタイルホテル」が出現しました。

私たちは様々なプロジェクトに「編集者」として、「クリエィティブディレクター」として参加しています。 自らが事業主のものもあれば、受託案件まで多種多様。 SONYの社員食堂のように東京のプロジェクトもあります。 ただし共通するのは「地方が主役であること」。 経済は大都市を中心に回っていると思われていますが、本当にそうなのでしょうか。

持続可能性が求められる時代だからこそ、行き過ぎた針を巻き戻して「真の豊かさとは何か」提案したい。 そして理想論を語るだけでなく、事業として成立させることを目的としたい。

私たちは地方から革命を起こしたいと思っています。

Profile

1967年、東京・池袋生まれ。武蔵野美術大学でインテリアデザインを専攻。在学中の1989年にデザイン会社を創業し、のちに編集者に転身。2000年、温泉や食に関する記事が人気の雑誌「自遊人」を創刊、編集長に。編集者の役割は社会に「体験・発見・感動」を伝えることというポリシーのもと、雑誌だけでなく、既存の「モノ」を「リアルメディア」化することに力を注ぐ。2002年には「コメひと粒がメディア」というコンセプトを掲げて、日本全国の美味しくて安全な食を提供する『オーガニック・エクスプレス』をスタート。2004年には日本の主食である「お米」を学ぶため、活動拠点を東京・日本橋から新潟・南魚沼に移転した。

地方移転の取り組みはかなり早く、1995〜97年には軽井沢にリモートオフィスを設置。当時の“パソコン通信”を用いてテキストデータのやり取りをしていた。新潟への移転・移住後はそのライフスタイルが注目され、『情熱大陸』や『ソロモン流』などのテレビ番組で紹介される。雑誌編集者でありながら、デザイン力と編集力を活かして、日本の食文化、地域の食を各地でリ・プロデュース&ディレクションしているのも特徴。とくにマーケティング&デザインだけでなく、原材料の選定、レシピ開発、適切な加工場とのマッチングまで行える人物は日本でも数少ない。

2014年、新潟県大沢山温泉にオープンした『里山十帖』では、住空間や環境、衣服などの分野まで「編集力」を活かしてディレクション。雑誌を読むように体験・体感する「ライフスタイル提案型複合施設」という新たなジャンルを開拓した。持続可能な民家保存というコンセプトと斬新な手法が評価され、EU7カ国で発行される建築デザイン誌「AD」に紹介されたほか、NHKワールドの「DESIGN TALKS」に出演。アジアを代表するデザインアワード「シンガポールグッドデザインアワード」を受賞した。国内では「グッドデザイン賞」を受賞。宿泊施設としては初めて「BEST100」に選出され、さらに「中小企業庁長官賞」も受賞した。

その後、2018年には自身が企画・ディレクションした「講 大津百町」(滋賀県大津市)、「箱根本箱」(神奈川県箱根町)が開業、多数の賞を受賞する。2020年には「松本十帖」(長野県松本市)と「SILVER MOUNTAIN LODGE」(新潟県魚沼市)を開業。「松本十帖」開業までの様子はNHKの『プロフェッショナル 仕事の流儀』で放送された。

自社で運営するホテルだけでなく、他社のホテルやレストランの企画・ディレクション、運営支援も引き受けているのが特徴で、里山十帖には常に国内外より研修生の姿が。 例えば、旅館再生の総合プロデュース、設計ディレクション、開業支援までを行った「山形座 瀧波」(山形県赤湯市)は、オープン後、ホテル・旅館予約サイト「一休」のレイティングで、東日本ナンバーワンを獲得。総合4.84、接客・サービスに至っては4.92というほぼ満点の評価で、山形県を代表する宿に。客室稼働率も高水準をキープし、オープン一年後には、ほぼ巡航速度に到達した。

また、全国各地で商品開発やリブランディングも行なっている。 多面的な活動に共通するのはライフスタイル提案を軸にした「モノ」や「ヒト」「空間」の「リアルメディア」化。2016年〜18年にはグッドデザイン賞審査委員も務める。


1967/01/28 東京・池袋生まれ。
1989/05 武蔵野美術大学在学中に現「自遊人」を創業。代表取締役に就任。
創業時の主な業務はグラフィックデザイン&空間デザインだったが、のちに編集・制作に変更。
自遊人 →
1995/10 広告代理店部門を設立。おもに観光地の市町村、旅館、ホテルなどに企画提案を行う。
2000/11 雑誌「自遊人」創刊、編集長に就任。
2002/06 「米ひと粒がメディアになる」というコンセプトの元、「農家限定のお米」をインターネットで販売開始。
その後、木桶味噌ブームを仕掛けるなど、さまざまな商品を雑誌、ネット連動で世の中に提供する。
「オーガニック・エクスプレス」のスタート。
オーガニック・エクスプレス →
2004/01 オフィスを東京・日本橋から新潟・南魚沼に移転、自らも南魚沼へ移住。
2009/11 毎日放送『情熱大陸』に出演。
情熱大陸 →
2012/01 東日本大震災発生時に迅速な食糧支援を行なったことに対して、農林水産大臣表彰を受ける
(高齢者福祉施設等に当社商品のおかゆを震災直後に無償提供)。
2012/05 南魚沼市、大沢山温泉の旅館を引き継ぐ。
2012 朝日新聞 『be』の「フロントライナー」に掲載、テレビ東京『ソロモン流』、NHK『きらっと新潟』、
BSN・SBC・YBS『ワンダフル新潟人・信州人・甲州人スペシャル』に出演。
2013/10 オーガニック・エクスプレスが「フード・アクション・ニッポンアワード2013流通部門優秀賞」を受賞。
2014/05 新潟県大沢山温泉に「里山十帖」をグランドオープン。
里山十帖 →
2014/06 NHK WORLD『DESING TAKLS』出演。世界130カ国で放送。
2014/10 里山十帖がグッドデザイン賞「BEST100」、「ものづくりデザイン賞」(中小企業庁長官賞)受賞。
グッドデザイン賞 →
2014/12 「雪国A級グルメ」が「フード・アクション・ニッポン・アワード2014 販売促進・消費促進部門」受賞。
(プロデューサー・ディレクター)
雪国A級グルメ →
2015/04 里山十帖がアジアを代表するデザインアワード「シンガポールグッドデザインアワード」受賞。
2015/10 新潟伝統織物『亀田縞』プロジェクトが「グッドデザイン賞」受賞。
グッドデザイン賞 →
2016/01/14 テレビ東京『カンブリア宮殿』に出演。
カンブリア宮殿 →
2016/10 プロデュース・PRを担当したえちごトキめき鉄道のリゾート列車「雪月花」が、グッドデザイン賞など数多くの賞を受賞。
雪月花 →
グッドデザイン賞 →
2017/04 『Forbes JAPAN』の「地方を変えるキーマン55人」に選出される。
2017/08 旅館再生の総合プロデュース、設計ディレクション、開業支援までを行なった山形県赤湯温泉の『山形座 瀧波』が開業。(運営は創業家一族による)
山形座 瀧波 →
2018/02 SONY本社内に、畑とつながる社員食堂『THE FARM』を開業。
フードロス、フードマイレージの削減に新たな視点から取り組んだ(運営受託)。
THE FARM →
2018/03 長野県松本市にある創業334年の老舗旅館『浅間温泉 小柳』の経営を引き継ぎ、再生に着手。(不動産等取得による直営)
2018/04 旧東海道と、並行する商店街に点在する町家をリノベーションした、商店街を楽しむホテル『講 大津百町』をプレオープン。
同年8月10日、グランドオープン。(サブリースによる直営。オーナー:木の家専門店 谷口工務店)
講 大津百町 →
2018/08 日本出版販売の保養所「あしかり」をプランニング&リノベーションし、本をテーマにしたホテル『箱根本箱』が開業。
(開業後はPR・企画から施設運営まで受託。オーナー:日本出版販売)
箱根本箱 →
2018/08 著書の『里山を創生するデザイン的思考』が台湾で翻訳、出版される。
2018/10 「講 大津百町」がグッドデザイン賞受賞
グッドデザイン賞 →
2019/05 「講 大津百町」が「COOL JAPAN AWARD 2019」受賞(インバウンドカテゴリー)
COOL JAPAN AWARD 2019 →
2019/10 「箱根本箱」がグッドデザイン賞「BEST100」を受賞
グッドデザイン賞 →
2019/12 「里山十帖」が「2019年度 ジャパン・ツーリズム・アワード」受賞
ジャパン・ツーリズム・アワード →
2020/05 「講 大津百町」が「クールジャパン・マッチングアワード2019」で特別賞を受賞
クールジャパン・マッチングアワード2019 →
2020/07 2018年より取り組む「浅間温泉 小柳」の再生プロジェクトが、浅間温泉全体を活性化させるエリアリノベーションプロジェクト「松本十帖」に発展。一部施設をプレオープン予定。
松本十帖 →
2020/夏 新潟県魚沼市の秘境・銀山平で後継者問題に直面していた温泉民宿2件をリノベーション。新しいスタイル「自然を親しむ」宿『Silver mountain lodge by 里山十帖』としてプレオープン予定。
Silver mountain lodge by 里山十帖→

Position

2010 新潟県『食のプロデュース会議』委員/農産物直売所検討分科会座長
2011- 一般社団法人雪国観光圏『雪国A級グルメ』プロデューサー
雪国A級グルメ →
2013 新潟県『第65回 全国植樹祭 基本構想検討会』委員
2014 島根県邑南町『A級グルメ基準づくり会議』座長
A級グルメ基準づくり会議 →
2015 富山県『空き家対策有識者懇談会』委員、『NHK新潟局 視聴者会議』委員、島根県邑南町『邑南野菜検討会議』アドバイザー、
『南魚沼市まち・ひと・しごと創生総合戦略推進会議』委員、『南魚沼版CCRC推進協議会』委員、
『六日町商工会活性化会議』アドバイザー、『DMO候補法人 雪国観光圏』アドバイザー
2016 食のブランド化ワーキンググループ座長、『NHK関東甲信越地方放送番組審議会』委員
2016 - 2018 『日本デザイン振興会 グッドデザイン賞』審査委員、2016・2017はフォーカスイシューディレクター、2018はユニット16リーダー。
フォーカスイシューディレクター →
2017 和歌山県有田川町と包括連携協定
2018 福井県小浜市と包括連携協定
2018 - 2020 新潟県・庄内エリアデスティネーションキャンペーン「日本海・美食旅(ガストロノミー)」総合プロデューサー
日本海美食旅 →
2018 - 「内外海本づくりへしこ」プロジェクト プロデューサー
内外海本づくりへしこ →
2018 - 石川県「スローツーリズム連携プロモーション」各種業務
2019- 「丹波篠山ローカル・ガストロノミー」プロジェクト
(旧街道をローカル・ガストロノミーで彩る“KAIDO”プロジェクト) 総合プロデューサー
2019- 「茨城県北ガストロノミー」プロジェクト ワーキンググループプロデューサー
茨城県北ガストロノミー →
2019 - 「新潟の魅力を考える懇談会」座長
新潟の魅力を考える懇談会 →
2019 - 一般社団法人ローカルガストロノミー協会代表理事
2020 - 多摩美術大学客員教授

Publications

『地方創生x設計思考:「里山十帖」實戰篇』(財團法人中 衛發展中心)
「里山を創生する デザイン的思考」が翻訳され、台湾で出版されました
『新潟美食手帖』(新潟日報事業社)
『里山を創生するデザイン的思考』(メディアファクトリー)
『実録!「米作」農業入門』(講談社)
『一度は泊まりたい有名宿 覆面訪問記』(角川マガジンズ)