田植え、草取り、稲刈りといったメインイベントはスタッフ総出で。ふだん全員が顔を揃えることはないので貴重な“課外活動”です。法人になった今も全員に人件費は払えない現状なので(笑)これからも課外で借り出す予定。

 これから自遊人ファームの活動が始まります。本当は表の原価に若干上乗せして企業研修などを受け付けようと考えていたのですが、さすがに難しいかもしれません。今年は営業活動が遅すぎたため赤字確定ですが、来年もこれだけ高い金額を払ってくれる企業があるかどうか。
 なにしろ各地の農作業体験会が安すぎます。安い理由はなにがしかの補助金が投入されているからなのですが、そもそもそこで働いている人はボランティアだったりします。それ自体は素晴らしいことなのですが、私たちは農作業体験会を事業化していきたいのです。
 農業委員会で審査を受けているとき、ある委員が言いました。「いまどきは、赤字じゃ続けられないから、なんとか早く黒字化して頑張って欲しい。それで黒字化したら、こういった田んぼがいくらでもあるから、それをぜひすべてやってほしい」
 逆立ちしても無理そうな話ですが、今後、企業協賛が集まれば不可能でもないかもしれません(集まればの話ですが)。日本の耕作放棄地は畑と水田含めて約8万ヘクタール(人力・農業用機械で草刈り・耕起・抜根・整地を行うことにより耕作することが可能な土地の推計値・平成21年4月7日農林水産省発表の数値による)。一方、すべて水田並みに費用がかかるとしても耕作放棄地1ヘクタールを守るのにかかる費用は約500万円。つまり年間4000億円で耕作放棄地を復活させられることになります。
 4000億円というととんでもない数字に感じますが、けっして可能性がゼロでもないと思うのです(当社だけではとうてい無理ですが)。例えば日本の広告費は約6兆円。企業がそのうちの7%を耕作放棄地に向けたら、それだけで税金を頼ることなく民間の力で耕作放棄地を守ることができます。
 とまぁ、語り出すときりがないのでこのくらいにしますが、私たちの目の前にあるのはたった5反の耕作放棄地。この5反をなんとか維持できるように今後頑張っていきたいと思います。と同時に、これからこの5反でおきることを連載で皆さんにお伝えしていきたいと思っています。読者のみなさんのご指導、ご鞭撻を賜れれば幸いです。
(自遊人編集長・自遊人ファーム代表 岩佐十良)

 追伸・自遊人ファームの農場長は若干29歳の女性編集部員、平澤唯です。農作業は平澤が中心となって行いますので、平澤を応援してやっていただけるとありがたいです。