中国製とは別次元の品質と安全性
カウフマン社は、1823年の創業以来、世界のトップメーカーとしての地位を守ってきたメーカー。その生産基準は厳格で、各農家での鳥の誕生から採毛まで、すべての過程において管理・指導を行っています。アレルギー体質の方や喘息の方にも安心の生産体制で、羽毛はボーデン湖の軟水で、ゆっくりと丁寧に、科学薬品を一切使用せず洗浄しています。
石田屋では、このカウフマン社のトップグレードの羽毛原料を直接仕入れて、掛け布団に加工。ヨーロッパの品質基準「フィーリングパワー」別に3ランクの羽毛掛け布団を用意しています。
原毛はロシア北部の山岳地帯や、カナダの北極圏など、厳しい気候で育てられたグースから採取したもの。平場で放し飼いされたグースからシーズン中に何度かに分けて胸の毛を採取します。薬漬けにされ、汚物にまみれて育った中国製のブロイラーダックとは違い、生育地域も環境も雲泥の差。その差は安全性だけでなく、暖かさや耐久性にも表れます。
ヨーロッパ基準の品質ランクで3段階
しかも国際保護鳥のアイダーダックと比べれば価格も大幅に安いのが特徴。耐久性も十分で、10年に一度程度のリフォームをしていただければ、数十年は大丈夫です。もちろんアイダーダックとは原毛の価格が違いますから、リフォーム代金も3万円〜とリーズナブルです。
ちなみにヨーロッパでの品質ランクは「フィーリングパワー」によって表されます。フィーリングパワーとは、羽毛のかさ高を決められた測定方法で測ったもの。羽毛の持つパワーを示します。「ダウン○%、フェザー○%」という表記でしか羽毛を判断していない日本人にはわかりにくいかもしれませんが、石田屋でも品質はフィーリングパワーによって分けています。「ハイグレード1クラス」から「ハイグレード3クラス」までの品質ランク分けもフィーリングパワーによるもの。
よく「どのように違うのですか」と聞かれるのですが、保温力は使用開始から数年の間はほとんど変わりませんが、だんだんと差が開いてきます。そして保温力よりも差が出るのが耐久性。ランクの低いものほど、リフォームの際に多くの羽毛を入れ替えなければいけませんから、リフォーム予算が多めに必要です。使用状況にもよりますがリフォームのスパンも短くなってきます。
つまり最終的にはランクが高いものほど、あとからかかるお金が少なく、長持ちする、ということなのです。
抗菌作用に優れ、肌にやさしい側生地
直接肌に触れるものでは無いと軽視されがちな側生地ですが、実は、布団の使い心地を左右する重要な要素。良い羽毛を使っても、化学加工された側生地では羽毛のパワーが十分に発揮されません。
カウフマン社の羽毛布団には、超細番手の糸を使用したコットンの側生地を使用しています。銀イオンを利用したシルバープロテクション加工を施してあり、抗菌・防臭効果に優れ、アレルギー反応が起こりにくく、肌にやさしいのが特徴です。
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アイダーダックダウンの寝心地を一度知ってしまうと、このカウフマン社のダウンの魅力が半減してしまいますが、アイダーの寝心地さえ知らなければ、それはもう極上の寝心地です。体にぴったりとフィットして、しかも空気のように軽いのが特徴。羽毛を化学薬品を使わずに洗浄しているので、アレルギー体質の方にもおすすめです(ただしすべての方にアレルギーが出ないとは限りません)。側生地も天然繊維を使用。吸湿性、放湿性に優れ、しかも軽量です。たしかにアイダーダックはおすすめですが、一般的にはこのカウフマン社の羽毛布団で十分すぎるほどの寝心地を得られます。(オーガニック・エクスプレス 商品開発担当 小沼百合香) |
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