「このまま普通に就職して良いのかな」。就職活動も終わり、京都の実家で田んぼ作業の手伝いをしながらふと、自分の進路について改めて向き合ったことがすべての始まりでした。ホテルの結婚式場でアルバイトをした経験から、いつしか接客業がやりたいと思うように。あるホテルから内定をいただきましたが、ホテル以外になにか得られるものがある職場はないものか。漠然とした想いを抱えている時に雑誌で見つけたのが里山十帖です。素敵な旅館だな。何やら出版社がやっているらしい。なんと本社が新潟にある。惹かれるポイントがたくさんあり、募集をしているかどうかも知らないままにいきなり電話で問い合わせ。意欲を買っていただけたのか、幸いにも選考を受け付けてもらえ、無事入社に至りました。
新規プロジェクトの企画・進行、雪国A級グルメ活動、コールセンター業務、イベントの企画や調整など…現在担当している仕事を一言で説明するのは難しいところです。ある意味自遊人らしいのですが、ひとつ言えるのは年齢関係なく大きな仕事を任せてもらっていることです。20代で新規事業のプロジェクトマネージャーなど、めったにない経験をさせてもらっています。また、岩佐のアシスタントとしていろんな場に出させてもらうのですが、出会う人はどこかの雑誌やテレビで見たことのあるすごい人たちばかり。なかなか得られない学びの日々です。だからこそ、学ぶばかりではなく成長しなければと身が引き締まります。多面的、複合的な動きを求められるため、問題は山積みですが、経験を積んで、周りにも助けてもらいながら、乗り越えて…と着実に成長している実感があり、この会社を選んで間違いなかったなと今改めて思っています。
自遊人の理念はすごく共感できる人も多いと思いますが、ここに簡単な挑戦はありません。2004年、急にみんなで南魚沼に引っ越したり、引き続き雑誌社をやりながら、既存の旅館とまったく違うコンセプトの宿を立ち上げたり。常識を覆すことばかりなので、実現には相当な努力を要します。世界観をつくり上げるために緻密に汗をかく。東京でやっても大変なことを新潟でやろうとしているので、田舎で東京よりもバリバリ動くというか。だからこそ、憧れだけではなく自分が今やっている業務を、社会的意義ややりがいにどう繋げていくかが大切だと思っています。自遊人は人を惹きつける個性を持った人の集まり。その中で一人ひとりが最大限パフォーマンスに集中できるような環境を整えたり、手が足りなくなった時に痒いところまで手が届くような人材になりたいと思っています。
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Profile
安達千晶Chiaki Andatsu
2015年入社/京都府福知山市出身
1991年生まれ。都留文科大学卒業後、新卒で自遊人に入社。「里山十帖」所属。クリンネス(客室清掃)マネージャーを担当後、イベント運営や広報を任される。幅広い視野と業務遂行能力を買われ、2018年からは里山十帖の業務に加えて、岩佐のアシスタント業務を開始。現在は新規施設の開業、新事業の立ち上げ、ローカル・ガストロノミー協会の運営など様々な業務に携わっている。