ウッドスプリングは体型に合わせて調整可能

自分に合った睡眠姿勢をつくる理想的なマットレスシステム、それが「エルゴフレックス」。ウッドスプリングとマットレスに分かれていて、ウッドスプリングはひとりひとりの体型に応じて調節することができます。天然ゴム100%のラテックスの足の上にはブナ材のサスペンションエレメントが40本並んでいるのですが、そのパーツを抜き差しすることで体型にぴったりフィットさせることができるのです。

調整する部分は主に肩と腰。真横に寝た際に肩と腰がしっかり沈んで背骨がまっすぐになるように、肩とかかとの部分のエレメントを１〜2本ずつ抜きます。抜いたエレメントはさらに腰のくびれ部分に入れると、腰がっしりホールドされた感覚に。調整はたったこれだけでＯＫです。

また、このウッドスプリングは通気性抜群なので、ベッドはもちろん、直接床に置いてもＯＫ。メンテナンスもとくに不要で、理想の寝姿勢を簡単に得ることができます。

マットレスは芯材になんと馬毛を使用！

ウッドスプリングの上に載せるのが、セットの馬毛マットレス。馬毛はヨーロッパでは古くから最高級の寝具素材として知られる、弾力性に優れた天然素材。本来はストレートの馬毛をスプリングとして使うためには、十分な洗浄ののち、ぐるぐる巻きにして蒸して、干して、と大変な工程を経なければならず、今では希少価値から価格が高騰しつつあります。

スプリングは半永久的で、さらに吸湿性・放湿性に優れているのも特徴。そんな馬毛を芯材として使い、周囲を麻と羊毛でサンドイッチしたのが「エルゴフレックス」のマットレスなのです。

高性能ウッドスプリングと馬毛を使用したマットレスは、本来であれば大変高価なのですが、「エルゴフレックス」はかなり割安な価格設定。いいとこどりのお値打ちマットレスセットと言えます。ちなみにラテックスやマットレスの側生地はオーガニック・コットン。天然素材にとことんこだわっています。

吸湿性の高いベッドパッドでさらに快適に

人間は睡眠中に一晩で200ミリリットル以上の汗をかきます。夏場は倍になると言われ、汗かきの方は１リットル近くにもなります。その汗を吸い取ってくれる役割としても「ヘッフェル ウールパッド」は最適。優れた放湿性を併せ持つので、日中は吸い取った汗を素早く放出します。メンテナンスは通常のドライクリーニングでＯＫ。扱いやすさも魅力です。

エルゴフレックスは、なんといってもリーズナブルな価格が魅力。マットレスの中心部に最高級素材の馬毛を使い、ウッドスプリングは微調整可能と、性能はかなりハイエンド的なのに価格は「リフォーマエレメント」と「ムースブルーガー馬毛マットレス」の組み合わせの半額以下。もちろんその価格差は説明できるだけの内容の違いはあるのですが、寝心地はかなり肉薄していると言えます。正直、20年、30年といった長期間の使用を視野に入れないのであれば、この「エルゴフレックス」でも十分快適。コストパフォーマンスは抜群です。（雑誌「自遊人」編集長　岩佐十良） エルゴフレックスのマットレスは「ムースブルガー　馬毛マットレス」のように“すべて馬毛”というわけではないので、寝心地もムースブルガーと比較すると明らかに劣るのですが、それでもかなり良質な寝心地。コストパフォーマンスの高いセットです。ただし馬毛の周囲を麻と羊毛で覆っているので、「ムースブルガー　馬毛マットレス」のように丸洗いはできません。それだけにベッドパッドは良質なものを使ったほうがいいでしょう。 （オーガニック・エクスプレス　商品開発担当　小沼百合香）