睡眠中にかく汗を吸収、放湿し、常に頭部を快適に保つのに最適の素材は馬毛ですが、馬毛にはちょっと手がのびない、という方におすすめしたいのが、ウール素材の枕です。
ウールの繊維は表面が鱗状になっていて、これを開いたり閉じたりして呼吸しています。湿気を吸収すると吸着熱を発生するので、冬は暖かく、また湿気を大気に放つときに気化熱を奪うため、夏は涼しく。汗をかいても枕はいつもさらさら、という状態に保ってくれます。
でもウールだったら何でもよいかと言えば、そんなことはありません。きちんと呼吸するウールは、天然素材の上質なウールだけ。特殊な樹脂加工やウォッシャブル加工されたものは、ウールの命である繊維の鱗を取ってしまうため、素材の呼吸を妨げます。
「ウールユニットピロー」に使用しているのは、吸湿性、放湿性にすぐれた天然のオーガニックウール。枕の構造も特徴的で、ウール素材を使用した6つのパーツに分かれているので、好みにあわせて、ミリ単位で高さを調節できます。また、一般的な枕は43×63cmサイズですが、この枕は38×66cmと横幅を長めに作ってあるので、寝返りが楽に打てます。高さが低めのフラットなタイプなので、低めが好き、という方には特におすすめ。もう少し高さが欲しいという方のために、天然ラテックスの枕ベースも販売しています。
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私は後頭部が絶壁ぎみで、高さのある枕はダメなのですが、この枕はまさに求めていたフラットタイプ。首や肩の力が自然に抜けて、とても楽ですし、横幅が広いので、何だかベッドがちょっと広くなったような安心感があります。馬毛と比べると肌触りがやわらかいですが、ウール綿がしっかり詰まっているので、わりと弾力があります。ウールは何年かつかっていくうちに少しずつへたってくるので、耐久性を求める方には馬毛の枕がおすすめです。(オーガニック・エクスプレス 商品開発担当 小沼百合香) |
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